2019年 09月 30日
ワイルドライフなど動物の生態を記録した番組は大好きでよく見ています。しかし南極やタンザニアなどで長い時間を過ごされながら、今は世界中の猫と仲良く過ごされている岩合さんのお話を伺っていると、同じネイチュア写真家として過ごされたお父様の撮影スタンスとは、決定的に違うものを感じました。 「海からの手紙」の5年後第2作は「サバンナからの手紙」でしたが、タンザニア長期滞在中の動物写真は僅か1年後に「おきて」にまとめられました。3冊の写真集を見ていて感じることは、1冊ごとに進路は変わっていったことです。特に家族3人のタンザニア長期滞在の中で、ネイチャーフォトグラファー岩合さんの視点は身近な猫に、その手段は写真集からビデオに大転換されたことを感じます。 写真集からテレビへの転身は、見る人の数の激的な革命をもたらし、取材方法も対象もマスメデイアだけに絞り込まれたのでしょう。消えゆく希少動物から何処にでもいる猫に絞ることで、「対象との対話」は極めて重要な課題になったと思います。「いいこだね!」で始まる岩合さんの対象との接近は、この時から始まったようです。 岩合さんが父親から受け継いたネイチャーフォトグラファーとして心は、「おきて」で次の世代に伝えられながら、ご本人は次世代の4K8Kテレビの世界に夢をかけていらっしゃるようです。羨ましいヒーローです。
by my-pixy
| 2019-09-30 07:37
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