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2006年 05月 12日 ( 1 )

2006年 05月 12日
ハイブリッド・セラミックス
ハイブリッド・セラミックス_f0103459_11171848.jpg 先日以下のようなメールを頂きました。興味深い内容ですし送られた方にご迷惑はかからないと思われるので、ほぼ原文のまま紹介させて頂きます。
この度HPを拝見しまして、質問メールを送らせて頂きます。お時間がある時に、ご返答頂ければと思いますので、宜しくお願い致します。
<質問>
十数年前に治療した歯を、これまでのメタルインレーの詰め物から、ハイブリッドセラミックの物へ変えるインレー修復をしました。その理由は、「金属の詰め物(銀)が腐食し始めている。歯の色もくすんでいるので、中で虫歯が進行している可能性がある」とのことだったからです。全く痛みの無い歯ではあったのですが、予防処置の意味合いもあったので、治療をお願いしました。 しかし、治療した歯はどれも調子が悪いです。例えば噛むと痛む、水がしみる、フロスを通すと引っかかりバサバサになるなどです。少なくとも今回の修復で歯をだいぶ削られたので、今後どんな治療が考えられるでしょうか?
 修復がかえって、歯の状態を悪くしてしまったと後悔している毎日です。

 10年ほど前、あるメーカーが自社の製品にこの呼び名を使い始めた時から、誤解を招くから使うべきでないといい続けてきました。しかし、その誤解こそがメーカーの狙いで、製品は売り上げを伸ばし、ハイブリド・・・という用語は他社メーカーや歯科医も広がってしまいました。しかし製品自体はフィラーの混入量を増やしたコンポジット・レジンに過ぎないのです。生まれも育ちもレジンに過ぎないのに、如何にも新しいセラミックスかのように見せかけるネーミングは詐欺商法に近いものがあります。アヒルにしかなれなかった小ガモが白鳥だと言い張るのにも似ています。

 たしかにこの10年ほどの間に硬質レジン(これが本来の名前です)もかなり進歩し、硬さだけでなく色調もかなり良くなりました。あまり頑固一徹なのも・・と、メタルフレームなしのクラウンを製作してみました。セラミックのクラウンであれば接着後に咬合調整するのですが、レジンだからと適合を確認しバイトをチェックしようとした時です。ピシ!と微かな音とともにご覧の通りです。
 摩耗を少なくと固くすれば割れるのは当然ですが、こんなに脆いとは!。オール・セラミックスと同じ気遣いが必要なら、こんな材料使いたくありません。技工の手間だってそんなには変わらないし、何といってもセラミックスには長い実績があります。 アヒルはアヒル、ろばはろば!出番を間違えると惨めです。
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by my-pixy | 2006-05-12 17:27