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2014年 11月 10日
必要にして十分な口腔内撮影カメラ.2014.
写真にまつわる諸問題を理解して頂こうとあれこれ書いたことが、取っつきにくい状況をつくってしまったと反省し単純明快なカメラ選びをまとめました。はじめにお断りしておきたいことは、歯科のマーケットはあまりにも小さいので個人の努力でいろいろやろうとしても、どうにもならないということです。

f0103459_833791.jpg1970年 リングストロボが欲しくて始めたアプローチは、ペンタックスとの出会いという幸運によって1984年に実りました。しかし2000年デジタル化の大波によってこの会社までがが消えるとは予想もしませんでした。その後多数のLEDを使ったり、マイナーなストロボメーカーの協力を得たりして、ミニリングには到達しましたが、販売と技術力の点で限界はみえていました。
 ニッシンMF18は、たまたま見かけた製品に注目しただけで個人的には何の関係もありません。サイズ、形態などではミニリングの方が優れていますが、自動調光の正確さと製品の安定性ではとてもかないません。自力開発はここで終わりにしました。

 85ミリマクロレンズは35ミリからAPSCへというサイズ変更に伴った最適レンズはこれしかありません。10年もの3rdパーティ製レンズ放浪の末ようやくの登場でしたが、これより長焦点では操作が難しく、短ければ像のゆがみが目立つのでこれが最適です。
 
 問題のカメラボデイは D1でAPSCへの先鞭をつけながら、結局35ミリのFXに急速に舵を切ったニコンへのささやかな抵抗です。決して主力製品ではありませんが、長く続きそうで低コストなシリーズを選びました。黙ってついてきて頂いても大怪我はないでしょう。先々のレベルアップのことも考えての選択です。1.と2.は相互に関連していることもお忘れ無く。上手に買えば15万ほどで生涯設計もゆるぎないはずです。オレオレ詐欺は高齢者だけのものではありませんからご注意を。
  
1.APSCのデジタル一眼レフ・ニコンD3200   約46000円
2.マイクロニッコール85ミリ接写用レンズ    約 59000円
3.リングストロボ・ニッシンMF18        約 38000円
4.このほかにSDカード、口角鉤・撮影用ミラーなども必要です。

 これまで私が行ってきたと同じ出版や大会場での講演もすべてこの機材十分です。上級機で違うのはファインダーの見え方など僅かなことですが、反対にカラーエンジンなどはこの入門機の方が新しいものを積んでいます。以前からサブカメラとして使ってきたD3000は今回D3300に交代し仲間に加えました。皆さんと同じ条件で使って行くためですが、これでわれわれは長く使っている本体750gのD7000と460gのD3300と2台体制になります。軽量の3300はリングストロボをつけたり、小さなレンズをつけてお出かけ用になったり多用途に働きそうです。スマホやミラーレスで2ショットや自分撮りはしませんからあくまで一眼レフです。

 フルサイズのFX機が花盛りですが、口腔内写真に限ってはその必要性は全くありません。FXにすればカメラだけでなくマクロレンズも大きく重くなりますから取り扱いにはマイナスです。幸か不幸かDX機は口腔内写真用のフォーマットとしては最適で、85ミリのマクロレンズも最適な描写能をもっています。ライバル会社には60ミリと105ミリしかありませんから社外品に頼るしかありません。

by my-pixy | 2014-11-10 15:45
2014年 11月 09日
口腔内写真もスマホで???
f0103459_905789.png昨日の記事を読まれた方はスマホが過半数になりました。これは予想していたことで、これをふまえて昨日の続きでカメラ対策を書こうと思っていたところ、「サブスクリプション更新」とかいう訳の分からぬなどアラートでフォトショップが起動しません。とうとうスクリーンショットをそのままアップして原稿を書き始めましたが、一年分を先払いしながら、毎朝起動するたびに何だかんだとアラートが出たり、パスワードを要求されたり、その文面がコソ泥を取り締まるといった雰囲気で不愉快極まりません。
何とかアドビ離れをと思って2〜3のソフトは試しているのですが、20年の腐れ縁は容易に解消できそうもありません。

by my-pixy | 2014-11-09 09:09
2014年 11月 07日
写真は変わってしまった
一年ほど前に書いたマクロレンズの話が再々来訪者上位にアップされることを不思議に思っていた。今日も何となくその訳を考えていて一つの事実に気がついた。約15年ほどのデジカメの進歩の末にスマホという怪物が誕生し、写真、動画といった世界はまったく異次元に入ってしまったということだ。
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1. 発端はデジタル化に伴う1999年35ミリからAPSCへのフォーマットの変更で、スタンダード崩し、 つなみ第一波でコダック、FUJIFILMというメーカーは壊滅した。

2. その後10年間の電子画像、撮像素子、液晶デイプレーの進歩と光学部分の衰退が続き多様なカメラ設計の末に登場したスマホという小型カメラ内蔵端末が、カメラや写真のあり方を決定的に変えた。

3. カメラ消滅の危機に気づいた大カメラメーカーの強引な路線変更、保身と抱え込みが始まった。

4. 大きく高価な35ミリフルサイズ機の一斉投入や、レンズ交換型ミラーレス機の新発売、アドクラウド・サービスなどすべてそれに沿ったものだ。

5. ニコンD1以後ただそれに押し流されてきたが、「カメラの記事はもう書かない」宣言は遅きに失した。ニコンに寄り添ってD100、D200、D300とつぎつぎ発表される新機種を追ってのレポー トが書けなくなったのも当然だった。

ニコンは初期のAPSCフォーマットの一眼レフをミラーレスなど素人向けのシリーズに押し込んで、今後の中核は、フィルム時代の35ミリにつながる高収益のFX機と割り切ったようだ。

キャノンといえども同じようなことで、デジタル化で流れに乗せられたわれわれは体よく置き去りになった。しかしフィルム時代から長く続けてきた経過観察も、若手への伝承も簡単にギブアップはできない。数の論理で押し流される中、どう生き延びるか更めて考え直さなければならない。

by my-pixy | 2014-11-07 16:33
2014年 09月 20日
フィルム・スキャナー
f0103459_1537194.jpg 今回大量のデユープを作ることになったのもフィルムからデジタルへの変換問題だが、もっと深刻だったのはD1に始まるデジタル一眼レフの色調再現の不完全さだった。フィルム専用スキャナーを使ったり、コンパクトデジカメではフィルムの色調がでるのだが、デジタル一眼ではままならないという状態が少なくとも5年は続いた。ニコンD1に熱中し、失望し、絶望して放浪を続けることがインターネットに足を踏み入れる羽目にもなり、無駄を承知で見果てぬ夢を追いかける旅は延々と続いた。多くの人が一度はこの経験をしながら諦めて、スライドに戻っていく人さえもあった。

 ふれ回って拠り所がなくなる苦痛から脱却できそうになったのは、RAWデータとその処理ソフトが安定してきた2005年のことで、私の症例記録もこの数年はきれぎれになっている。ようやく抜け道はみつかったとはいえ、まだ一眼レフのカラーエンジンは未成熟で、多数撮影時はOpcardを映し込んだりして調整の拠り所にしていた。
最新ではないD7000と較べても色調の奥行きなどは大差があるが、当時としては夢のようだった。

by my-pixy | 2014-09-20 16:25
2014年 09月 11日
デュープの効用、温故知新
f0103459_9281482.jpgf0103459_932635.jpg シングラムレストは今なお人気商品でブログのアクセスは多い。しかし大学の臨床や分厚く思い歯科商業誌には見かけることはほとんどない。
これ一つで欠損歯列の難問がどれほど解決するか、専門医も良いけれどそんな研修こそ必要なはずなのだが。画像は40年前フグをご馳走して上げるとの豊永先生にお招き頂き、いっしょに見学させて頂いた時の田中歯科医院の模型だ。
 この後田中先生はご自分の医院を閉鎖して上京されることになった。 ほかにも素晴らしい全顎補綴の模型を数多く見せて頂いた。お二人からお話し頂いた言葉の数々は今もはっきりと残っている。 2枚の画像は1974年のもので、今回のデュープで甦った。基本ゼミなどでも使わせていただくことになるだろう。
下の新聞記事で問題にされているような素晴らしい写真作品ではないが、それでも保存の価値はあると思ってやや退屈な作業を続けている。大きな企業を背景にした保存プロジェクトとは違って、作品自体のクオリティは不完全なデジタルデータに過ぎないが、資金源を求めて四苦八苦することはないし、誰からも見向かれなければ廃棄するだけという気軽さはある。

by my-pixy | 2014-09-11 09:19
2014年 09月 03日
スライド・デュープ
f0103459_16254252.jpg そんなに焦ることではないのですが、やり出すと止まらない性格で、せっせとデュープに励んでいます。D7000に較べるとあまり仕事らしい仕事もしないうちに旧型になってしまったD800を、この際ぐらい使ってやろうと思ったことにつまずいて、初日こそサービステーション通いをする一幕などもありましたが、だんだん敵の手の内も読めてきて今週に入ってからは順調に進行しています。

スライドは基本的には経時的に整理されています。しかし気合いを入れた火曜会40周年関連、何回か繰り返されたタヒチクルージング、毎年の語る会と関連講師との会合などの間に、ヨットやスキーなども入ってきます。
 恐らく10回以上に及ぶニセコなどはまとめようとした様子はありますが、それとても25年以上前のことですから一貫はしていません。この際少しは何とか…と思うと作業はぱったりと止まってしまいますがこればかりは誰に手伝って貰うこともできません。目標のキャビネットは8段のうち3段は空になりましたが4段はギッチリ残っています。 ちょこちょこ出てくる大相撲は捨てようと決心するとファイル単位の大量廃棄が進み気が楽になりますが、そんなことは稀で、1枚づつルーペで除きながらゴミ箱に運んでいます。

 1960年代のスライドは経年的退色もありますが、今となってはみすぼらしいものです。70年、80年、90年と、カラー画像は明らかに進歩しています。とくにPentax Lxなどのシステムが揃った90年代にはフィルム色調も格段に良くなってきたように思われます。ただこの時このフィルム時代の終焉が足下まで迫っているとは誰も予想しなかったはずです。

by my-pixy | 2014-09-03 16:35
2014年 06月 18日
ニコンを買うときは下二桁に注目
f0103459_10322876.jpg 発売後タイの洪水騒動で供給が大幅に遅れ、発表から半年ほぼ遅れてD800を手にしました。その後フォトキナで後を追いかけたD600はさんざんなトラブルで発売停止し、今は610がその後に坐っていますが買う人はいないでしょう。順調だった800Eは事実上の値下げして810へとやることなすことメチャクチャです。最近の二コンのネーミングはこうなっています。中にはD7000のように長期にわたって好評だが、いつまでも後継新型が出せず7100などというのも稀にはありますから、
 
下二桁10とか三桁100とかついたものが安心できるニコンの新機種と考えたほうが良さそうです。失墜した過去の栄光にしがみつこうというレプリカモデルまがいのDfなど、フルサイズで一番軽いとか何とか云っていますが価格は20万以上ですで発展の可能性ゼロです。コレクター向きの黄金色のニコンFなどにでもあやかろうというさもしい根性。こんな物作るくらいならダイヤルと液状表示を利害得失を徹底追求し、次世代はこうなるというD7000シリーズの正当後継D8000でも出せば良いのです。

 フルサイズ(FX)はデータ量が大きすぎ、レンズは重すぎ高すぎて645など中判カメラ領域のカメラです。7360×4912ピクセルなどというデータは使い道もありませんし、RAWデータなど重すぎてパソコンの負担も大きく、何よりわれわれ素人には無用な代物です。そんな物まで常備してFX・DX
どちらも使えますなんて・・・・・・・。原発廃棄物貯蔵施設と同じようなデータ保管システムを作らなくてはならなくなります。

by my-pixy | 2014-06-18 09:05
2014年 05月 10日
口腔内撮影用マクロレンズ 3
f0103459_8222853.jpg 来訪者の足どりを見ると一時期のニッシンMF18から一歩もどって、マクロレンズが繁盛している。一般のカメラ関係では、昨年突然ヨーロッパで発売したフルサイズD600のトラブルで、ニコンの権威も地に落ちた感があるが全体的にも低調なようだ。 流行り物ばかり追いかけるカメラメーカーの象徴で、 APSC主体でデジタル一眼を作りながら、マクロレンズはフィルム時代と同じ100ミリだけで、後はタムロン、シグマにお任せというキヤノン。栄光のメディカルニコールもリングストロボも放棄したニコン。

 35ミリフィルムからAPSに変わって15年、撮像素子の小型化により撮影レンズの構成はほとんど変更された。フォーマット変更に対する対応はそれを断行したメーカーの責任のはずなのに、うま味がないマクロレンズなどはサードパーティのタムロン、シグマに放り出して、自分らはレンズキットなどという安物ズームレンズの抱き合わせ販売で、シェアを守ろうとするカメラメーカーのスタンスは醜い限りだ。長い歴史をもつ35ミリフィルムというスタンダードを自分達の能力不足で放棄し、大混乱を呼び込みながら、ひとたび体勢が整えばやれFXだフルサイズだと偉そうに宣伝する。厚顔無恥としかいいようがない。

ニコン、キヤノン両者を合わせてもわれわれが使える新しいマクロレンズは、ニコンAFS85ミリ1本だけだ。この1本だけがニコンから発売されたのか不思議なくらいだ。何も作らないキヤノンよりはましかもしれないが、このレンズの作りにも大いに不満はある。しかしないよりはましだから使っているが、∞でストップしないメリーゴーラウンドみたいな距離目盛りなど、マクロレンズの基本設計としては許せない。必要もない小型のV1とかミラーレスなどにうつつを抜かす前にやることはあるはずだし、今やその余裕もあるはずなのに、大手2社が揃ってこうだから業界自体まで無法地帯だ。
 しかしオート指向が強い若い歯科医のことそちらへの道は閉ざすべきではない。それを救ってくれたのはニッシンMF18だということをニコンもキヤノンもちっとも分かっていない。自分らのフォーマット変更で大混乱を起こした大混乱を、タムロン90ミリが救ってくれたのと同じ大メーカーの横暴だが、われわれは口腔内写真がそれほどマイナーなことを認めざるを得ない。
 マイナーであることは認めてその中で生きていく術を考えるしかないので、苦労して作ってきたミニリングもあきらめてMF18に移行したが、同様にタムロン、シグマ頼みよりはましだからニコン85ミリに移行したに過ぎない。欠点はあっても、取説を読んでフォーカシング・ポイントの使い方などを習得すればすれば一歩前進はできる。あまり推奨したくもないのでAF・AEのことは詳しくは触れなかったなかったが、このマクロレンズのことは2010年から何度か書いてきたし、私自身も視力低下の折から迷いながらもAF,AEの使用は増えている。 それにはキヤノンとタムロンを捨てる勇気があればの話しで、それが決まれば墓石ストロボ14EXと物干し竿タムロン90ミリマクロに縛られているよりましなはずだ。書き換えをくりかえしたので流れが悪くなった。


by my-pixy | 2014-05-10 11:36
2014年 04月 29日
Canon G16
f0103459_8562281.jpg 後に写っているG2というのは多分2000年頃のコンパクトデジカメです。デジタル化でリングストロボが使えなくなった穴を何とか埋めようと悪戦苦闘していた頃のものです。当時としても大振りでしたがその厚みはかなりなものです。それでもこんなものに頼らなければならないほど困っていたことも事実です。
 当時のデジタル一眼はニコンD1かD1Xでしたがこの頃の画像は今でも見たくありません。先行したnニコンでしたが、 コンパクトはさっぱりで今なお特徴ないものを作り続けています。 一方キャノンはこのGシリーズを作り続け現在の16のなっても基本設計は変えていません。細部ではフラフラしたモデルもありますが、光学ファインダー、視度調整などは堅持され、アクセサリーなども踏襲しながら進化していくスタンスは見上げたものです。旧モデル14でふらついていた接写機能もきちんと直して16に進化していました。古くからの制約のなかでまとめられたカメラらしいデザインに惚れ込んで衝動買いをしてしまいました。
早速、取説のまとめかたなどケイタイ同様の悲哀を感じてはいますが、使わなくてもお金はとられませんから何とかなるでしょう。お断りしておきますがこのカメラ、口腔内写真に使うつもりはありません。そちらはレンズ交換できるデジタル一眼とマクロレンズの世界です。念のため。
 f0103459_9297.jpg連休のお供にD7000と一緒につれて歩きました。デジタル一眼で写真を撮る感覚とはちがいますが、少なくとも眼なしカメラのケイタイスタイルではなく、小さいながらクリアなファインダーで視野を確認しながら、ズーミングもできることにかなり満足しています。色調、描写も問題なしですがやはり近距離向きで、この写真の奥に並んだ漁船などの描写はいまいちです。

by my-pixy | 2014-04-29 16:19
2013年 11月 24日
新・口腔内写真の薦め  2.マクロレンズ
デジタル化にともない、ユーザーとして変えて欲しくないのに、製造する側の都合で変えられてしまったのはフィルムに代わる撮像素子のサイズです。デジタルカメラが誕生した初期、小型のものは何とか作れても一眼レフ用のものはなかなか実用になりませんでした。キャノンもニコンも35㎜一眼レフは作っていましたが大きさも価格も巨大で、とてもフィルムから切り換えようという気にはなれませんでした。

難産だったデジタル一眼レフ
1990年代、デジタル画像の利便性は多くの人に認められながら、プロやハイアマチュアに認められるようなデジタル一眼レフはなかなか登場しませんでした。巨大企業の生存を懸けての血みどろな争いの中で最初のデジタル一眼レフが登場したのは1999年のことで、このホームページ「D1日記」の誕生のきっかけでもありました。石橋を叩いて渡る会社と思われてきたニコンのこの決断は衝撃的なものでしたが、この時ニコンは中核であった35㎜フィルムからの訣別を覚悟したのです。ニコンD1は外見こそはこれまでの35㎜一眼レフでしたが、中身はAPSCという新しいサイズのより小型な一眼レフへの転身だったのです。35ミリというフォーマットではこれまで通りの一眼レフは作れないという割り切りからD1は誕生したのですが、そのことについてはニコンのみならず業界全体も半ば頬被りをして10年あまりを過ごすことになります。
 大型の受光素子製造が可能になり、デジタル画像の鍵を握るといわれていたローパスフィルターが不用というような革新が起こってきて、デジタル一眼レフもどうやら35ミリへの回帰が可能になりました。各メーカー口を揃えて35㎜フルサイズの優位性を謳うようになりました。

 純正マクロレンズ
一つのカメラにはそれに対応する標準レンズがあります。フィルムという枠が外れても撮像素子の制約は変わりないのです。一般撮影ではズームレンズが多用される中でそうした概念は薄くなりつつありますが、口腔内撮影では無視できない問題です。35㎜フィルム時代、ペンタックスでもニコンでも標準レンズは50㎜、マクロレンズは105ミリでした。(メディカルニッコールは120㎜)50ミリとか60ミリというマクロレンズもありましたが、倍率が等倍にならなかったり、ワーキングディスタンスが不足したりして使えませんでした。短焦点の60ミリなどでは手前のものが大きく写るというもう一つの欠点もあるので対象外でした。
 小さめの受光素子を採用した犯人のカメラメーカーは、それに伴って生じる画角(写真が撮れる範囲)の狭小化の対策はとらないため、われわれはそれなりのマクロレンズを求めてタムロンやシグマを使うしかありませんでしたキャノンは今でも60ミリと100㎜しかマクロレンズはありません。

ミラーレスのカメラを目のないカメラなどと言って相手にしなかったことにはもう一つ理由があります。デジタル1眼レフになって35ミリはそのままのFXと一回り小さいDXに2分化されることになりましたが、カメラのマウントはそのままですからこれまでのレンズも使えました。交換レンズのシステムも修正は必要でしたがタムロンなどの3rd partyが隙間を埋めていきました。
次々に登場するミラーレス機の交換レンズにどんなものが用意されているか調べたことがありませんが、撮像素子のサイズは好き勝手、マウントも焦点距離も無法地帯ですから、FXとDXの2分化どころの話しではありません。3rd partyでも相手にするはずがありませんから、最適マクロレンズどころではないでしょう。

 誰が撮影するか ここで一つ気になってきたことはカメラを小型軽量化したいという要望は、撮影を任された女性スタッフからのものだろうということです。口角鉤やミラーを片手に片手撮影などという芸当は私にはできません。シャッターを切るのは自分自身ですが、少なくとも一人、ミラー撮影では二人が必要です。この立場の違いは大きな誤解のもとになりそうですが、私は私が見たものを記録したいのですから、口腔内撮影を他人に任せる気はまったくありません。

by my-pixy | 2013-11-24 12:03