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タグ:歯科技工 ( 71 ) タグの人気記事

2019年 09月 07日
人工歯の形態と材質について
f0103459_125589.jpg第1線を引退してそろそろ1年以上になるので、最近の情勢について長年のパートナーにアドバイスを依頼しました。
わずか1日で、長年私がこだわってきたセラミックス系の修復物に関する、必要にして十分なデータがまとめられて送られてきました。吉澤氏のセミナー前の予備知識としてお目通し下さい。
セラスミックスの強度比較としてよく用いられるのは曲げ強度MPaです。
ジルコニアの突出した数値が脅威です。

・ メタルボンド用陶材 100MPa (曲げ強度)
・ オールセラミックス用陶材 90MPa
・ エナメル質 85MPa
・ ハイブリッドレジン 120~200MPa
・ Empress 160MPa
・ e.max 400MPa
・ 高透過性ジルコニア 600MPa
・ ジルコニア 1200MPa

by my-pixy | 2019-09-07 09:09
2019年 07月 25日
義歯の設計を巡って、患者、歯科医、技工士が考えたこと
f0103459_14501858.jpgパーシャル・デンチャーの設計を巡っては、患者さんの思い、歯科医の推測、製作上の技工士の考えなどが交錯し、クラウンブリッジの場合のように簡単ではありません。少数歯の補綴では、初診の状態から痛みや外観がTEKで修復されれば、それで満足されてしまう方も少なくないでしょう。

 しかし片側遊離端欠損で、リンガルバーが必要となったら、それを容認される患者さんは皆無なはずです。たった30本ほどの歯であっても、そのうちの数本が欠けただけで大事件になることも少なくないのです。一本の歯が欠けたと言ってもそれによる不具合は人により様々で、回復の要求度も年齢や性別により異なります。

 われわれサイドでは職業柄の共通項がありますし、長年スクラムを組んで来た経験で、ツーカーで通じ合えるものも持っています。共有した経験を話し合うことは何よりの楽しみでした。ここにいる面々は歴代の技工担当者で、写真はスマホもなかった2011年頃のものです。そのせいか全員の顔つきは何か穏やかなような気がします。しかしこの後のデジタル化やインプラントの導入によって様々な進化が相次ぎます。進化と同時に古くからの伝統は押し流され混迷の時代に入りつつあるようです。

by my-pixy | 2019-07-25 14:38
2019年 07月 23日
歯科技工士からのプレゼント
今年の臨床歯科を語る会には歯科技工士の出席はほとんどゼロでした。そんな中で地酒の部屋で同席になった一人の若手の発言に惹かれて、ゆっくり話を聞いてみたいと思い、同門の方達にも声をかけて数人の夕食会を取り決めました。数年前まで力を入れてきた「院内技工士を増やすプロジェクト」を自然消滅のままに終わらせたくたくなかったからです。
このブログのタグ歯科技工を振り返ってみても、10年前の時の流れは今とは比べ物にならない緩やかだったことは間違いありません。ポーセレンの破折に悩んでいた時代からオールセラミックスに進化し、ジルコニアの堅牢さは飛躍的に向上してきたと思います。
しかし・・しかし・・・一番恐ろしいのは人の変化です。
 このカメレオンは、昨夜の会の出席者の一人から数年前にプレゼントされたものです。このブログから拾い出したものですが、当時はこんな余裕もあったということでしょうか。「歯科技工」のタグで10年ほど昔を振り返ってみると懐かしい顔ぶれが並んでいます。テロや放火魔事件などのニュースに埋めつくされる最近のテレビとは隔世の感です。
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by my-pixy | 2019-07-23 09:45
2018年 06月 21日
いよいよ賑やかに
f0103459_1517581.jpg テレビはワールドカップで大忙しですが、今朝はわれわれにもちょっとは関係がありそうな印刷物が入っていました。
 今頃問題にしてくれても!と思わざるを得ませんが、業界の方々からの声がようやく届いたということなのでしょうか。ただこれからが大変そうです。
 誰がどんなビジョンでリードしていくのか。何かことが起これば「第三者委員会を立ち上げて」が決まり文句になっているこの国で、先はさっぱり見えません。

 臨床歯科を語る会に向けての準備はボツボツ進んでいます。自分なりには目一杯頑張っているつもりですがどこまで思いは通じるでしょうか。

by my-pixy | 2018-06-21 15:28
2018年 02月 18日
金子歯科技工室OB会
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f0103459_1443238.jpg 暫くぶりで歴代技工士の人たちが集まりました。前回は2013年の真鶴でしたから5年ぶりでしたが、雪とインフルエンザで2名が欠席になっただけで懐かしい顔が揃いました。
私が絡んだ集まりではプレゼンがつきものですが、今回も最近の仕事の一端を持参いただきました。会場の都合でプロジェクター持ち込みはできませんでしたが、それなりには盛り上がりました。
 
 中段の小さな画像は長野から出かけてきてくれた滝沢正さんのものです。10年前の真鶴のこの会でもインプラントと真っ向勝負し、大変な苦労をされたいる様子も見せていただきましたが、今や「インプラント技工変遷の概要」いうタイトルで「プロミネント滝沢流」のスタイルを確立された様です。

 CAD/CAMからハイブリットレジン、ジルコニアポーセレンなどを自在に駆使し、顎堤と補綴物の大きなギャップにまで挑戦したプレゼンには大きなインパクトを受けました。やや引き気味で「新時代」に対応してきた私の歩みと比べると、同じ未完成機材との葛藤の中で、次の世代を担う旗手として堂々たるスタイルを確立しつつあると大いに頼もしく感じました。

 技工士に依存して恐る恐るアプローチを始めた火曜会の現状などと比べると、明らかに地に足がついた借り物ではない逞しさを感じました。「老いては子に従え」の一言ですが、われわれの歩みからインプラントのパーツやその術式を眺めると、オーバーデンチャー時代の手法に回帰している様にも思われました。インプラントのパーツの進化や、ジルコニア、CAD/CAMの助けをもってしても、最後に口腔内の状態を最終義歯にトランスファーするには、プロビジョナルなしには不可能なことを物語っているとも思われました。
 10年前、真鶴でみんながギャフンといったインプラント・テレスコープのフルブリッジの画像を発掘しました。その症例から今回のプレゼンに至る苦闘の歴史を、近日ロードショーしてもらう約束を取り付けました。 ことの始まりは 「もぐらのトンネル」タグ「歯科技工」2008.8.24〜25日をご覧ください。たった10年前ですがまだみんな元気でした。この後の10年間、長野と東京、軸足の置き方を巡って異なる歩みを続けてきましたが、「プロビジョナルが鍵」という事実は不動でした。

by my-pixy | 2018-02-18 10:16
2015年 09月 29日
サムライ技工士
f0103459_8445145.jpg 歯科医の方も大変ですが,技工士の世界はさらに多難で、技工士学校の閉鎖、卒業後の離職の多さなどは目を背けたくなるようです。臨床歯科を語る会などでもそうしたことへの対応は必要と感じていますが、この本も絶滅危惧種に近づきつつある技工士という職種への魅力を伝えられればということで、日本歯科新聞に連載されたものを書籍化したもののようです。

 それぞれの時代、それぞれの国の事情などのなかで揺れ動く、海外進出の難しさももひたひた感じますが、続編も進行中のようです。 おそらく今後はや新素材やCAD.CAMなども無視できなくなるので、先進国で確立しつつあった日本人技工士のスキルも、その嵐と戦わざるを得なくなるでしょう。他人事ではないのですが。

by my-pixy | 2015-09-29 13:54
2014年 10月 02日
記憶とイメージ
f0103459_13193321.jpg 独立宣言からそろそろ一年。失業保険も食い尽くして、いったい何時になったら働き出すのかと周りが気をもんでいる中で開業の葉書が届きました。濃いブルーと白の縁取りの技工小屋はまぎれもなくノルウエーの光景です。
 背景にした画像はノルウエーのオーレスンという街で、ペンタックスのサービスステーションで見て以来「いつかは現地へ」と思い続けてきたところです。1995年、院内旅行をかねて皆で出かけました。聞くところでは母屋も同色ということですから埼玉の北欧ということでしょうか。
 
 不思議なのは萩原氏が使い始めたホームページのソフトと、矢倉沢の仙人のソフトが同一ということです。私の周辺ではこの「Jimdo」というソフトを使っている人はいませんし、両者は面識も意見交換もありません。ロケーションは大違いですが羊羹を切ったような仙人の工房もよく似た形です。ブログでは不満だがHPに大枚を投ずる気にはなれないというニーズには合っているようです。私もこれからだったらこれに合わせた展開を考えていたかもしれません。

by my-pixy | 2014-10-02 08:35
2013年 08月 25日
人工歯・現在・過去・未来
f0103459_16401622.jpgf0103459_17121397.jpg十数年経過した片側遊離端義歯の咬合面観ですが、この後も咬耗し続けました。その状態は先日発行の臨床ファイルⅤ・Vol3に掲載しましたが、Vol. 1で起こっている多くの破折事故もあり、不満の多いところです。解決は難しいにしても現状を知っておこうと6月に集まったテクニシャンの会で提案をしておきました。

 2ヶ月ほどの間にそれぞれ推奨する製品などについて意見をまとめてもらうことにしましたが、ほとんど個人のラボを営業している人達ですから、冒頭のような画像を集めることには無理があることは思っていました。果たせるかなこの場に使えるような画像はありませんでしたが、それでも製作時の姿はとどめぬ無残な姿は数々で「ヤッパリ!」という感じでした。

 これらをメーカー側にぶつけてみても人工歯は魅力のある商品でもありませんし、製造と販売はばらばらです。冒頭のケースに使ったOrthositと競合するような製品は30年経っても出ていないようです。義歯床との接着やコストなどを口実に陶歯とレジン歯という棲み分けになっているようです。

 日本を代表する松風エースで私も実習教育を受けてきました。しかし同じ会社のその後の製品はとてもヒトの歯とは思えないような形に変わっていきました。対合歯が天然歯の場合こんな歯で噛み合わせを作ることはできません。上下ともそっくり入れ換えることしか考えていないのです。パーシャル・デンチャー用と称して極端に頬舌径をつめた人工歯を誰が作らせるのでしょうか。対合歯が天然歯の場合これでうまく咬合するでしょうか。

 問題は形だけではありません。私達が使い出してからかれこれ30年は経ったと思いますが、いまだOrthosit を上回る硬さの臼歯部人工歯は出ていないようです。前装用レジンやコンポジットなどはそれなりに進歩したようですが、それらを使った人工歯はありません。理由は床用レジンとの接着不全とコストのようです。もしテレスコープ外冠を前装用レジンで作ったとすれば、人工歯はそれについていけないのです。

 自費診療用のコンポジットなどという製品はつくる材料メーカーも、人工歯は真面目に考えようとしません。保険診療用の安ければよいだけを追いかけるだけで、患者さんの口腔内がどうなっているかなど無関心で、臼歯部咬合面は雑多な素材で荒れ放題です。

by my-pixy | 2013-08-25 16:06
2013年 07月 26日
1999年エンプレス2
f0103459_10511761.jpg1990年 、あだ花のように咲き競ったガラスセラミックスは、数年後にして次々と消え去って、生き残ったのはたった2つインセラムとエンプレスだけになった。強度的には劣るエンプレスだったが、1990年代最後になってコア剤と組みあわせるエンプレス2を発売した。前歯部3ユニットのブリッジにも使えそうなこのシステムはわれわれにとって待望のもので、インセラムには及ばないものの適応症は拡がった。

 このケースも破折で失った左1番を補綴したものだがすでに15年を順調に経過した。現在のインプラント+ジルコニアの組み合わせと比べると、生体に対する優しさという点で大きな違いがある。インプラントの上部構造は壊れることに追われて目まぐるしく変わっているようだが、フルジルコニアだなどという暴力システムのつけは遠からずはっきりしてくるだろう。最近の貴金属高騰もあって eMax は大うけのようだが、これはエンプレス2の改良版にほかならない。eMaxになって適合性など進歩した点は多いがこれでも咬合面材料としては固すぎると思っている。金属は使えないとしても、せめて古くから使われてきたポーセレンにして欲しいものである。

by my-pixy | 2013-07-26 18:40
2013年 06月 29日
うどの大木会
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 東京でも大きな学会が行われているようですが、こちらは田舎町でビールを飲んでいます。バイクで名物のうどが届いたので、くろむつの唐揚げとのおつまみがなかなか絶品でした。話題の中心はコーノスシュリッテンでしたが、海賊版ならぬ日本製が完成間近なようです。バーチャルの口だけ会議に比べ、ユーザー達が集まっての現物を手にしてのディスカッションは見ていても心が躍りました。

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 梅雨の合間の快晴で湿度も低く家中の窓を開放していました。入浴などで部屋を動いた人が、あちこちこちでいろいろな珍客に出会ったようです。久しぶりにゴミの穴にご馳走が入っていたせいか、芝生がすっかりきれいになったせいか、750ccのバイクだけでなく小鳥ととんびのかくれんぼにも利用され、室内での大きなトンビとの遭遇に驚いていたら、一夜明けては熊ん蜂まで後入来。まさか巣は作られていないでしょうが、次回は緊張です。そんなことにならないよう深夜はオンデマンドで、とり仲間のペンギンの子育て物語で締めくくりました。
 今日ネットでみたところうどの漢字はなかなか良い文字です。「独活」漢字の意味も良いし、ちょっと憧れます。いま熱中している「臨床ファイル」の版元は「独活の樹書房」です、なんてどうでしょう。音はイマイチですが土竜と同様、漢字で勝負です。長い年月、行方不明になってようやく日曜日に見つけた本からのヒントです。この説明は7月10日までお待ちください。

by my-pixy | 2013-06-29 17:21