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2018年 04月 13日
AAP1979シアトル・バンクーバー
f0103459_11122919.jpg資料整理にともなう昔話が続きますが、シアトルでの記念写真です。上の画像はすでに対米輸出が行われていたスペースラインのそっくりさんですが、下の2枚はわれわれもペンタックスと開発を進めていた口腔内写真用のリングストロボが色々並んでいます。この翌年にはシステムカメラとしてのLXが市販される寸前のことです。

 勝手の違うペリオの学会、話はよくわからないでじっと座っているのも辛いので、器材の展示を見た後はもっぱら海沿いにメキシコ方面に出かけていました。マリアッチといわれ人たちがギターの弾きがたりをしたり、子供達が自分の海イグアナ手に見せにやってきたりでこちらは退屈しませんでした。
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by my-pixy | 2018-04-13 11:14
2018年 03月 30日
良き時代
f0103459_847547.jpg 昨日アップした2番目のケースですが2011年の上顎の義歯の写真が残っていました。昨日のパノラマと合わせていただくと上顎の義歯の推移が分かってきます。昨年の語る会全体会や今年のもくあみ会でしばしば問題になる、上顎か下顎かという話にも関連してきます。
初診時には明らかに優位だった上顎が急速に崩壊し、今や不要か邪魔者の7番を残すのみになり、下顎の方は外冠内面をレジンでウオッシュしたまま使い続けられています。同様な状態はすれ違い症例の多くで経験することです。欠損は絡みますが上顎と下顎でよく見かける状態です。
 このケースでは顎位低下などが見られず、上顎7番残存による問題は顕在化していませんが、上顎7を無力化するために義歯床内に取り込む必要に迫られることもしばしば見られる状態です。義歯修理を繰り返した痕跡も残っていますが、上顎前歯が残存していたことで一次固定に固執されれば、もっと悲惨な経過になったはずです。条件が厳しければ早めにシングルデンチャーへの移行が必要になったでしょうが、テレスコープによる下顎義歯の安定が幸いしました。

5月13日(日)の第2回もぐら塾は、「二次固定を考える」として、このケースのような話題を取り上げます。受講ご希望の方は mogura@xrh.biglobe.ne.jp 宛にメールにてお申し込み下さい。
会場は前回と同様.ダイビル特別会議室.定員10名で受講料は30,000円 です。 

by my-pixy | 2018-03-30 08:28
2018年 03月 28日
書名を変更したい事情
f0103459_1043742.jpg 昨日、突然に書名を変更したいなどと言い出したことには、根も葉も無いわけではありません。
雑誌連載当時のゴタゴタに始まり、その後にも話題になることはあっても、その位置付けははっきりしてきません。若い頃のクラウンブリッジ、全額補綴、テレスコープなどの足取りがそれなりにはっきりしているのに、この部分だけは10年余の時間経過を持っても評価が決まらないのです。

 反対に高齢化社会などにまつわる患者さんとの関係の変化なども加わると、評価はさらに難しくなります。すでに終了した自分臨床の中でははっきり舵を切っているのですが、若手との話し合いの場でもそれで良いのか?となると微妙になってくるのです。

 経過を待ってその是非を決めるという自分の手法の無力さを痛感する場面ですが、 画像は昨年でお別れした患者さんの2例です。上と下は別ケースですがともに私と同世代の方で定期的に来院されていました。こんな形で穏やかな晩年を過ごしていただけたことに満足しています。その過程では波風もありました。そんな出来事も話題にして行きたいと思います。 少なくなくともこんな方々に◯◯◯◯◯◯が無用なことだけははっきりしています。二次固定讃歌です。

by my-pixy | 2018-03-28 16:15
2018年 01月 09日
どこかに残っていた骨の記憶・Bone
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昨夜はNHKスペシャルの「人体」骨を見ていましたが、そのシーンから突然30年以上も昔の記憶が蘇りました。紹介者など細かな記憶はないのですが、不思議な患者さんで初診時からご自分の診療よりどこかの会社とタイアップして撮影された生体の骨の変化を16ミリムービのビデオを、診療室のプラーク・コントロール・コーナーのビデオを使って見せて下さいました。実態顕微鏡を使って患者さんのプラークを採取して動機付けにするという試みが、この方の来院のきっかけになったことはまちがいありません。かなり変わった方で、ご自分の治療は1日伸ばしで、最後はチェアサイドでわれわれの治療風景を床に寝転がって撮影されたりしていました。顕微鏡で視覚的に骨の変化を訴えようとする先駆者の一人だったのだろうと思います。われわれの実地顕微鏡とビデオをカメラを接続して、患者さんの動機づけにするわれわれの装置のことを聞かれての来院だったのだと思います。

 すでにVHSのビデオは手元には残っていませんが、ほとんどの骨細胞が1ヶ月ほどで入れ替わるというビデオは衝撃的でした。すっかり感動して早速ダビングして臨床歯科を語る会全員に配布したことなども思い出していました。「Bone」というタイトルは同じですが、どこかに残っていたら見たいものです。破骨細胞が活躍するストーリーなどはNHK「人体」とそっくりでした。 
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それにしてもこの1枚のスライドがまた記憶を呼び覚ましてくれました。(実は40年以上昔のことで何枚かの院内の写真が、それを思い出させてくれましたが、記憶、骨粗鬆症、圧迫骨折などの連鎖です。

by my-pixy | 2018-01-09 16:53
2017年 09月 23日
次のプレゼンは10月8日
9月の基本ゼミ受講生からの症例提示にはかなり苦しみましたが、最後まで思いのほどは伝えられませんでした。リベンジの機会はもう一度ありますが、繰り返しても年代の差を埋められる自信はありません。
その前に単独のスタディグループを対象に別の機会があるので、ここでは対象のスタディグループのメンバーも巻き込んでのディスカッションを考えています。すでに膨大な参考症例を送っていただいていますが、これまた相互理解は困難そうなので、手の届きそうなお二人に手伝って頂こうと思っています。

 ネタ探しをしていたところ、2年ほど前のブログ記事が見つかりました。ブルーの囲みの症例群もさらにはっきりしてきた部分が増え、最近しばしば話題にする患者さんのヒストリーにつながる長期症例を通して、前回ははっきり提示できなかった、今歯科医に望まれることというフィナーレに向けて、一歩踏み込んだ結論に結び付けられるのではないかと思っています。

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by my-pixy | 2017-09-23 10:54
2017年 09月 11日
卒後20年
f0103459_1023876.jpgいよいよ来週末は2017年の基本ゼミの担当ですがその前に、愛知県のしんせん組の方々が、症例持参でいらして下さいました。もくあみ会などでのお付き合いも長い方々ですが、5人の発表者のうち1人の事前抄録が準備段階から気になりました。
いつものテーマや内容と何かが違うのです。術者年齢などが書き込まれている咬合面観なども不穏です。やがてその謎は次々に明らかにされていくのですが、われわれの失語症は一気に高まってしまいました。
同世代の仲間とは話しながらここに到ったのでしょうがそれにしても信じられない経過でした。
最後になりましたがタイトルは「加圧要素に対応できなかった1症例」でした。担当者の技術も能力も申し分なくてもこうした局面に追い込まれることがある難しさを見せつけられ、「人」を知り、コントロールする難しさを痛感します。

by my-pixy | 2017-09-11 10:04
2017年 09月 01日
新しい仲間に囲まれて
f0103459_8523887.jpg旧診療室の大半が引き取られていった世田谷の林歯科医院にいってきました。あふれんばかりの白い蘭の花にかこまて、ちょっと居心地は悪そうでしたが、院長渾身のデザインの中に溶け込んで違和感はありませんでした。
 私にとっては小学校から疎開までの時期を過ごした町でしたが、今なお当時の雰囲気は残されていて、住み心地は良さそうでした。
 長い放浪生活から抜け出してこれからの前途が楽しみです。

by my-pixy | 2017-09-01 08:54
2017年 08月 29日
1980年代の問題症例
f0103459_87833.jpg まだ余裕はありますが来月の基本ゼミの発表内容には頭を痛めています。とうとう昔デジタル化はしたままになっているRAWデータを引っ張り出すことにしました。
当時も問題は深刻で迷ったものの決めかねて、お断りしたものや中断したケースのスライド画像です。処置は完結していませんが話題にはなるだろうと思っていますが、使用には画像の調整やフォーマット変更が必要です。昔のようにテキパキはいきませんので悪戦苦闘しています。

ここにアップしたのは1970年頃のスライドですが、これをプレゼン用に仕上げるには2週間の準備時間でも十分とは言えません。しかしこれまでに作ってあるプレゼンよりは話が通じそうなので、しぶしぶ作業を再開ました。
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by my-pixy | 2017-08-29 08:12
2017年 08月 21日
咬合採得は難しい
f0103459_1531108.jpgf0103459_1530622.jpg この日の記事、何度か書き換えたりアップし直したりしているので、毎日見ていただいている方には混乱されているかもしれません。
問題は基本ゼミの方々の症例相談のケースから始まったのですが、ちょうどお盆のテレビ番組などとも重なって、ブログにも回想シーンが入り混じったりしてしまいました。不要なものを外したり並べ替えたりはしましたが混乱はまだおさまっていないでしょう。

私が言いたいことは上の画像のように単冠や少数の場合は、ステップを確実に踏んでいけばそれなりの結果を得ることは難しくありません。しかし今回皆さんから送っていただいたような多数歯欠損だったり、咬合が低下しているケースなどでは、患者さんの年齢的な問題も加わって実に複雑になります。

 下の画像はそうした一例で、ゴシックアーチなどを使っていますが、今回の皆さんの多くのケースをこうした形で処理しようとしたら、それだけでぐしゃぐしゃになるでしょう。間違いないことは、TEKの改善に時間をかけて一歩ずつ進めていくしかありません。今回はうまくいかなくても10ケース位をこなせば何かが見えてくるでしょう。

by my-pixy | 2017-08-21 15:31
2017年 08月 11日
欠損段階の分類
f0103459_1632092.jpgCr-Brからパーシャル・デンチャーへの転進を決意したのは1970年のことだったが、この時から特に強く意識していたのは被圧変位・緩圧ということ、経年変化の二つだった。二つの要素は全く別のこととも考えられるが、経年変化を見ていくためには個別に考えられないだけでなく、経年的な歯列の変化がRPDの経過を評価する上で重要な要素になると考えていた。

 また残存歯の減少に伴うRPDの変化は定速ではなく、段階的であること、数だけではなく位置や歯種による影響もあるので、細かな計測は不可能であることもわかっていた。そこで欠損のStageを決める尺度は他の分類と同様な曖昧さを持つことに違和感は持たなかった。

 結果的に1987年「私の臨床ファイル2」パーシャル・デンチャーの100症例提示のために決めた4つのStageは、30年の症例提示のベースとして役立ってきた。今回の基本ゼミの受講生ケースプレの場合も、大きな仕分けとしては患者さんの年齢と、残存歯数、咬合支持などを整理したKA3767によって、まだ見ないケースの概要を判断することができた。
 ただ13症例のほとんどがStage2であるにもかかわらず、咬合状態や残存歯の条件が悪く、予後を考えると可撤性の義歯を選ばざるを得なかった。しかし患者さん術者の両側から、その受け入れには大きな壁があった。患者さんは取り外しの義歯というだけで拒否反応を示し、術者にはそれを押し切る実績も説得力もなさそうだった。歯周病、欠損などの進行に伴い咬合崩壊が目前に迫っていることが患者さんには理解できず、術者側にはその対応策が確立されていないためである。

by my-pixy | 2017-08-11 14:15