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2018年 03月 27日
10年を経てようやく思いついた新書名だが
f0103459_14475649.jpg 年齢のせいで頭の回転がすこぶる悪くなり、出版時にはどうしても思いつけなかった書名に10年を経てようやくたどり着きました。ブログのタグ名では一歩進歩していたのですがまだまだでした。このところもくあみ会などで散々いじくり回されてもぴったりきませんでしたが、「インプラント」という言葉を使わないこの書籍で言いたかったことが突然浮かびました。書籍原稿前段の部分で強調したかったことは可撤性であっても動かない補綴ということでしかなかったのに、出版社とのゴタゴタの中で曖昧なまま締切になってしまったのです。
 
 お買い上げいただいた方には大変申し訳ありませんが、表紙の赤字を黒マジックででも塗りつぶしていただければ大変幸せです。背中の赤文字ぐらいになればわれわれの思いに近づけそうです。遅ればせながら、もぐら塾、臨床歯科を語る会などのラストチャンスを通じて申し開きはさせていただきます。もともとはFixとRemovalで分けられていた英文に戻っただけと言ってしまえばそれまでですが、歯周補綴、一時固定、二次固定、などとの使い分けもスッキリするように思います。

by my-pixy | 2018-03-27 08:02
2018年 03月 02日
間もなくもくあみ会 in NIIGATA
 月が変わって間もなく新潟もくあみ会です。こちらはインプラントと欠損歯列を巡って混迷が続いてい流ようです。総合タイトルには「欠損隣接歯が弱体化している局面」という枠がかけられましたが、
それでも明確に決まらず「隣在歯が弱体化・・・」というサブタイトルもついています。

 一口腔単位では決められないから、片顎もしくは部分的に視野を絞って話をしようということです。
上顎か下顎かが決められないなら、1本でも弱った歯を見つけてそれを軸にものを考えようということですから、すれ違いや偏在への対応を最優先してきたわれわれとは正反対のスタンスです。

 これを臨床経験の差と捉えることもできますが、私は術者側の問題ではなく患者サイドから考えるしか歯科臨床の実力は煮詰まっていないと思います。インプラントの30年は動乱と混乱の歴史だったことを思い出すべきでしょう。生き残ったのは過剰な埋入が大半だったはずですが、これを成功例として
カウントしたらとんでもない結果になります。
 最も大切なことは、その患者さんの流れがどうであったかということとと、その流れをどれだけ食い止めることができたかということです。それを知るためには初診時の推論と、その後の経過観察をおいて
他にはないはずです。
 この30年余りの間に数々の予測しなかったトラブルを経験しました。インプラント体の強度が不明であったことや、術前の状態と術後の経過を継続的に捉えられないことも大きな壁でしたが、70歳、80歳という患者さんの加齢が、相乗的に重なったことも評価を困難にしました。

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by my-pixy | 2018-03-02 11:26
2017年 12月 06日
6ヶ月ぶりのチェアサイド・技工士
f0103459_13342411.jpg久しぶりのチェアサイドでの技工作業。口腔内写真も久しぶりで、手が震えてカメラが安定しませんでした。6ヶ月のブランクを思い知らされる2〜3時間でした。
3人の患者さんそれぞれの問題を抱えてえいらっしゃいましたが、なんとかそれぞれに対応することができたことは幸いでしたが、今後のことを考えると難問もあり、長期経過に対応することの難しさを思い知らされるばかりでしたが、皆さんがパーシャル・デンチャーのユーザーで、複数の義歯をお持ちだったことは不幸中の幸いでした。

by my-pixy | 2017-12-06 13:34
2017年 10月 12日
下顎少数前歯残存
f0103459_12303832.jpg 今年の臨床歯科を語る会でも、どの部位が無歯顎化することを防ぐべきかというような話題が、クローズアップされましたが先日の救歯会を囲んでのプレゼンでも、冒頭の壬生、苅谷の先生の発表は、下顎前歯部の少数残存歯の経過観察でしたが、1本のインプラントを巡ってその対応は真っ二つに分かれていました。

 インプラントの功罪に的を絞った私のプレゼンの後、懇親会の席上でノートパソコンを広げられた斎藤先生の周囲に人だかりができました。話題は患者さん67歳から80歳までの経過で、やはり富士山のように長い裾野をひいた下顎前歯部の顎堤の姿が印象的でした。私にも一症例ですが手こずった経験があるので会話に加わり、近日中にあらためて少人数でミーティングをもつことになりました。こういうハプニングがスタディグループの楽しさです。

 数日後、15名ほどのメンバーが再会し、斎藤先生に先日の2症例の詳細を話して頂きました。淡々とした口ぶりの中に高齢者の少数残存症例の推移やインプラントに対する思い入れなどがちりばめられていて、共感すること多いプレゼンでした。私は準備していたデータを取り違えるなどの一幕もありましたが一週間前の続き番組と、十数名というコンパクトさに救われ、ほぼ全員との対話で相互理解は一歩深まったようです。


f0103459_10365225.jpg 初めから仕組んだわけではないのですが、少数残存症例の歯列改変を巡ってインプラントや移植の功罪にスポットが当てられた二日間でした。主役ではありませんが私の「支台歯として機能した智歯」というプレゼンも20年経過の複数ヒストリーとして参戦できたと思っています。
 セミナー前段ではスポットライトを浴びていたインプラントが、プラス1のプレゼンターとともに静かに去っていくというドラマは「パーシャル・デンチャー新時代」の著者としても本望でした。

by my-pixy | 2017-10-12 11:09
2017年 03月 28日
ビームバー
f0103459_8432083.jpg 閉店セールではないのですが、日頃はあまりお目にかからない方も来院されます。今日もトクヤマのお友達がいらっ去るようですが、中には技工士さんも含まれます。昨日は希少のなかの大型ラボの社長がお土産を作ってお見えになりました。
 1970年頃には成書にも記載されていたビームバーです。私も1〜2回はチャレンジしたこともあります。患者さんに嫌われる前方パラタルバーを何とかしたいという思いは同じですが、当時はクラスプ線による屈曲でした。鶴見大学出身のこの社長とは「すれ違い咬合」CAD?CAMなどで時々接点があるのです。

 こちらはお得意のCoCrですから見栄えはします。若手の歯科医に理解してもらうのは大変でしょうが、1970年代の翻訳書籍も持参して頂き珍しくもりあがりました。残り少ない日々でチャンスがあればトライしてみたいのですが・・・。

お問い合わせは横浜トラスト歯科技工研究所へ。

by my-pixy | 2017-03-28 08:50
2016年 12月 06日
振り出しに戻る
f0103459_11123887.jpg ことの始まりはスタディグループです。政治家やタレントのパフォーマンスにうんざりして、お互いの顔が見える世界できれいな画像を見ながら話をしたかったのです。大統領選挙やお笑い番組はうんざりです。大勢でなくても同じ思いの方々はいらっしゃること信じています。
 そんな中で思い立った企画がずるずると変質していくことは許せないということで、もとに戻すことにしました。今回お申し込みを頂いた方々には大きな不義理をすることになりますが、それなりの対応はしますので少々お待ちを頂きたいと思います。第2回には今回の経験を生かしかならず一歩前進させますので。

画像は私の大好きな陶芸家和唐さんの作品です。この他にも寺子屋風なたたずまいの中で手習いをする子供たちなど暖かい光景です。

by my-pixy | 2016-12-06 10:16
2016年 12月 02日
スタック
f0103459_9255363.jpgマダガスカルでのことです。出発前に雨が降ると、道は昨日の写真のような水たまりでどうにもならず、脇のブッシュを迂回することになります。しかしこちらも似たようなものでスタックはつきものです。周辺には村もなくどうしたものかと思っていると、どこからか村人らしき人がわき出してきます。最初は一人二人ですが、脱出できないとなると次第に人数は増えてきます。見事脱出の暁にはどの時点から参加したかで謝礼の分け前は変わるらしく、一騒動ということも無くはありませんが、最後は人影もない原野にもどります。
もしかすると雨上がりはかき入れ時で、どこかでスタンバイしているのかもしれません。1台はまればまた次もで大忙しです。本道に回帰する前にスポットとは沢山あるので満員御礼です。

TOKYO2017の方はどうやら一度目のスタックからは抜け出せそうですが、ぬかるみだけではないので要注意です。

by my-pixy | 2016-12-02 09:56
2016年 12月 01日
有歯顎の補綴  第一回
f0103459_11351780.jpg 種々な経緯から「もぐら塾」第一回は新年早々の日程になってしまいました。まだアナウンスもそこそこですが、当日まで正味一ヶ月しかありません。ご参加頂く方にもどんな内容になるのかお知らせしなければ、不親切もきわまりないと思います。タイトルでも迷っていたくらいですから全体としては、人の生涯とパーシャル・デンチャーの関わりというようなお話になることは間違いありません。

 臨床ファイル1がインレーから始まったように、ここでもクラウンブリッジの話題から始まるでしょう。ただ今回は限られたメンバーでゆっくりお話しできるので、2010年のTDC卒研フォーラムの場合よりは、かなり踏み込んだ内容になると思います。始まりの部分では鋳造冠とジャケットクラウンに明け暮れた間接法以前の模索を、1960年代という日本が元気だった頃の思い出を込めてお話しするつもりです。また!!という声がかかってても咬合器熱中時代のことを思い出しながら止まりません。
 第2回は連載「経過から見たパーシャル・デンチャーの設計」を中心に、緩圧と真っ向勝負したすれ違い咬合など泥まみれの時代です。しかし大阪万博の頃からはペリオの進路も少しばかり見えてきます。

 そして第3回は花のテレスコープ時代です。クラウンブリッジとパーシャル・デンチャーの障壁は取り払われ念願の動かないが可轍性の義歯が実現します。臨床ファイルも売り切れになって久しい第3巻になりました。
最終回は人生も臨床ももっとも厳しい局面で、有歯顎の補綴の最終章です。咬合崩壊などへの悲劇はこの時に始まったわけではなく、避けていたクレンチングやブラキシズムなども逃げられなくなって、視点もかえてのお話になりますが、ヒストリーとしてみれば味わい深いピリオドでもあります。咬合高径は変えられないが!!ここでのテーマです。

荒筋はこんなところですが面白くなるかどうかは、皆さんにもかかっていますということでよろしくお願いします。

by my-pixy | 2016-12-01 11:13
2016年 11月 27日
有歯顎の補綴
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1960年代、よく使っていたタイトルですが、今回計画中の2017のセミナーに復活させることにしました。下の字幕は欠損の進行とともに起こる問題を並べたものですが、全体的には話題は上から下に流れています。何回で完結させるか、どこまで双方向性の進行を貫けるかなどなど、デモや実習を含め、エントリーされる方の要望も反映しながら、「臨床ファイル・完結編」を目指します。8名似内ならば当院待合室、技工室で、それ以上になった場合はダイビル会議室を使用し新春スタートします。
 既に2017基本ゼミ、もくあみ会などのスケジュールや内容も決まっていますので、それらを避けながら、週末の土日をつかって進行します。基本ゼミでは果たせなかった補綴中心の内容にしますが、2回で無理であれば参加された方々の反応で第3回を追加します。お申し込みは書籍販売などの方法に準じネットで行います。12月初旬にはホームページに詳細をアップする準備を進めています。第1回は1月8(日)、9日(祭日)を予定しています。

1955年歯科大学を卒業して、技工士見習いのようなことで臨床に入り、鋳造冠装着を目指して、間接法のシステムに熱中しました。その後、遊離端義歯、緩圧否定、テレスコープ、SBR、すれ違い咬合、二次固定、シングルデンチャーなど対象は変わりましたが、一貫して追いかけてきたことは臼歯部咬合支持の確立でした。歯周病の克服、インプラント導入などで足踏みした時期もありましたが、大きな目標は変わりませんでした。
 ともに長い年月を過ごしたきた多くの患者さんは、70代、80台となり8020を達成された方も少なくありません。それらの方々は何事もなく、衛生士の管理下で順調に年齢を重ねられています。不幸にして多数の歯牙を失われた方も、クラウンブリッジ主体からパーシャルへ、最悪でシングルデンチャーなどへの変換はあっても、安定した経過を続けられています。60年の歩みを辿りながら、補綴という素晴らしい方法が果たしてきた実績を継承して頂きたいと願っています。

by my-pixy | 2016-11-27 10:38
2016年 11月 26日
繰り返しと記憶
 昔のことは良く覚えているのに、昨日話したことはみんな忘れている。!!と言われると確かにその通りなことには閉口しています。しかし、そもそも始めの気づきから始まって、確証らしきものになり、さらにそれが反論で検証されて確信に到るまではおびただしい繰り返しがあり、何かにつけて他人にも話しています。話し方も洗練されて分かりやすくなっていますし間違いもなくなっていきます。これに対してその場の思いつきなどはどんどん忘れなければ後がつかえてやっていけなくなります。それを痴呆の始まりのように言われては経験談などなりたたなくなります。 と、予防線をはって置いていつもの話を始めます。

 f0103459_1315486.jpg 「クラウンブリッジかパーシャルか」という演題は、私がかけ出しだった頃からよく使ったものでした。ロングスパンのブリッジや遊離端欠損の場合には決まって話題にされるものでしたが、インプラントの出現で違った局面に入るかと思われました。しかし現実はそう甘くはなく、二者択一の悩みはなくなりませんでした。そうしたなかですでに一件落着かとおもわれたノンクラスプデンチャーまで息を吹き返してきたようです。

1970年頃、緩圧万能ともいえる状況下でこの分野に入ってきた人間としては、こればかりはどうしても許せないもので、非力ではあっても抵抗せざるを得ないという思いに駆られています。やや唐突ではあるのですが、ブログやセミナーで主張し続けた咬合支持や義歯の動揺、変位の重要性をもう一度、徹底的にアピールする必要があると切実に考え始めました。できることは限られているので大きく戦局を変えることはできないでしょうが、残された条件下できる唯一のこととして、臨床第一線に立っておられる方を対象に、スタディグループでの発表や、もぐらのトンネルに「義歯の機能とかたち」に書き綴ってきた内容で、複数回連続のセミナーを行うことを考えています。詳細は未定ですが定員15名位で、できればデモや実習などを含めて行いたいと考えています。

by my-pixy | 2016-11-26 12:47