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タグ:義歯の機能とかたち ( 176 ) タグの人気記事

2019年 12月 02日
支台歯として長期間機能した下顎智歯
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いよいよ今日から12月、今年の例会も最後になりましたが最終回には大きな期待をかけています。画像は20年前の私のプレゼンのタイトルです。この時の出席者からはかなりの反応があり、すれ違い咬合に次ぐ共通話題にしたいという熱気も感じられました。
しかし現実は反対で、具体的な反応もないまま年月だけが過ぎてゆきました。このまま消滅させたくないと、基本ゼミなどで再演もしましたが具体的な成果はありませんでした。当時を記憶している人も少なくなくなったと思っていた先日、思いもかけない事前抄録が送られてきました。

今、ようやく現れそうな継承プレゼンテーションに胸をときめかせています。

それにしても最近のエキサイトブログの種々変更には手を焼いています。この記事にしても何回書き直したことか。その上にパスワードなどを毎年変えろなどなどという案内も!!
冗談じゃない。


by my-pixy | 2019-12-02 11:20
2019年 08月 05日
臼歯部咬合支持に恵まれなかった症例
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古くからの患者さんで、始まりは上顎前歯部のメタルボンドでした。



プラークコントロールが定着しないうち、歯冠歯根比の悪かった下顎大臼歯を喪失し、2006年には左右に2つの片側遊離端義歯を装着することになりました。共に678欠損でしたが小臼歯の条件の違いで、支台装置はバラバラでもあえて統一はしませんでした。
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人生前半期のプラークコントロールも定着し、定期点検にも欠かさず来院されていましたが、
二つの遊離端義歯は健全なまま第3の小さな義歯が使われているようです。初診時のメタルボンドは2003年エンプレスに交換しました。人生50年ささやかな口腔内の遍歴です。

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もともと小柄な方なので、あまり飲んで欲しくない薬なのだが。

by my-pixy | 2019-08-05 13:59
2019年 08月 01日
テレスコープにパラ箔は不可欠
支台装置としてテレスコープを多用するようになった契機を考えると、クラスプから脱皮したつもりの歯冠外アタッチメントのトラブルや、すれ違い咬合に応用した根面アタッチメントなどからの移行が大半だった。当初は歯周疾患への対応に苦慮したが、1970年頃から状況は改善されていった。
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支台歯の軸面を6度前後に設定したのは、ブリッジの支台歯などの実績からであって、設計の必要からのことではない。海外製のミリングマシンも何台か使用したが、それらが設計を左右したことは少ない。回転防止のため軸面0度に設定したりすれば、操作性も着脱も困難になり実用にならなかった。

外冠内に貼付する箔はポーセレン焼成用のた白金箔からの転用だったが、その後、厚さ50ミクロンのパラジューム箔に変更した。上の写真はパラジューム箔打ち抜き用で内冠の大きさにより使い分けている。支台歯の残存条件が悪い場合などは、経過を見ながら追加する箔によって支台歯の負荷をコントロールすることもできるし、磨滅した箔の状態からそれまでの経緯をつぶさに見ることもできる。
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by my-pixy | 2019-08-01 11:56
2019年 07月 17日
いくつかの幸運が重なってテレスコープがRPDの中核に
1981年1月頃のことでした。ペリオの成り行きも少し見え始めて、暗中模索ながらテレスコープを使い始めました。既成アッタチメントには限界を感じていましたが、Eichnerの症例集などの見よう見まねで、クラスプサベーヤーだけが頼りでした。最大の適応症は67欠損の片側遊離端義歯でしたが、そん中にこんなケースも混ざっていました。
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既成アッタチメントには限界を感じていましたが17年後、思いもかけずこのような経過に再会し、テレスコープの信頼感は不動のものになりました。海賊版のミリングマシンなどを整備し、二次固定を目指したパーシャル・デンチャー時代が始まります。1998.12.25定期的なリコールもままならず、17年の年月が過ぎました。切端咬合だった前歯部などでは設計の不備も見られますが、装着時の思いはほぼ果たされていました。その後再び長いトンネルで次の経過は見られませんでしたが、この時の状態からは前回にような破局には至っていないことを確信しました。メタルフレームの作り方など細部の改良を続け、テレスコープを使用するパーシャル・デンチャーは着実な進化を続けてゆきます。
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by my-pixy | 2019-07-17 11:47
2019年 05月 13日
2019 臨床基本ゼミ・エントリー症例
f0103459_1352755.jpg2019臨床基本ゼミ受講f0103459_14155721.jpg16名の問題症例が出揃ってそれらをベースに、治療方針などのディスカッションを行いました。
 
下のパノラマX線写真は上の正面観と同じ症例ではありませんが、このように同種の症例を一覧していくことで、個々の問題や特異性などを比べたり、分類したり、まとめたりすることができるということを実感して頂き、興味ふかいディスカッションができました。

16症例それぞれについては、症例ごとに、先日のような5枚のスライドX線写真で状況説明と対処法などを説明して頂きましたから、相互でのキャッチボールもスムースにできましたし、類型化による処置方針の検討にも役立ちました。患者さんの年齢は60〜70歳が多数でしたが、年齢差も男女別の対応の違いや、術後の経過予測などにも役立ちましたし、口腔内写真の評価などのお土産にもなったろうと思います。

受講生側の足並みが揃えば、こんな風な有効な話し合いができるという、素晴らしい経験でしたし、相互の交流にも役立ったと思います。宿題を残した人もありましたが、9月、最終ケースプレとどんな風に発展していくか楽しみですし、脱落者は出ないだろうと思われます。

by my-pixy | 2019-05-13 09:02
2019年 04月 21日
受講生の悩みは「理想的な補綴設計」とのことだが
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今年の基本ゼミで、われわれの班に症例応募をして下さった方から、タイトルのようなメールが届きました。こちらとしては「どんなケースに困っているのだろう」がいつも頭から離れないクエスチョンですが、その対極にあるのがこの悩みだとすると、何かすれ違いを感じます。最大の問題は「悩み」と「究極の補綴設計」の間にあるギャップです。
 上の画像は昔々、クラウンブリッジが一段落してパーシャル・デンチャーに足を踏み込んだ当時の心境をイメージ化しようと苦心した時のものですが、その後も欠損歯列という壺の中身をめぐっては何度か使いました。
 中身は多少変わっても、入り組んだパーシャル・デンチャーの問題を話し合うには、これしかないかと再登場させました。中の歪んだ文字にもそれぞれ意味があります。

 ただ甘やかしてばかりでもいけないので、可愛いい受講生のポートレートも1枚!。マナーも知らないと美味しいご馳走にはありつけないのはイレバも同じです!。個歯トレーは試してみましたか ? ? ?。
次回にほそんな画像もぜひ見せて下さい。そこから読み取れるものは少なくないはずです

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by my-pixy | 2019-04-21 08:52
2019年 03月 08日
愛知・もくあみ会
昨年の新潟でのもくあみ会に続いて、今年は来週、名古屋で開催されることになっています。来年ほ熊本ということになっているようです。おかげで東京の方は2019基本ゼミの方に集中できているようですが、何と無く出番はあるので言い出しのツケは回ってきます。そんなことでもなくては認知症が進むばかりですから、無い知恵を絞ってパソコンと格闘していますが、話題はどうしても昔話になってしまいます。
今回の準備中気がついたことは、1980年代にドイツのEichnerがE.Korberと一緒に来日していたことと、最初の二重金冠のパーシャル・デンチャーの話などです。われわれの学生時代も縫製冠だったクラウンのルーツは、われわれのクラウンブリッジのルーツでしたが、今になってもそこは忘れてはいけないことのようです。
今日の写真は1968年のスエーデンの技工所での1枚ですが、私が歩いた数十年はこの1枚にすべて写っています。今月の2つのセミナーはこれを辿ることでノルマは果たせそうです。
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by my-pixy | 2019-03-08 11:33
2019年 01月 23日
アタッチメントを使用した2〜3の症例を振り返って
私のパーシャル・デンチャー最初のケースレポートは、1971年根面アッタチメントを使用したオーバーデンチャーでした。はっきりした動機はありませんでしたが、すれ違い咬合の症例で、申し訳のようなクラスプのレストよりは、根面切断面全体をサポート使えることが魅力でした。
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1年ほどの術後経過から辺縁歯肉のコントロールの難しさなども指摘していますが、角化歯肉ということもよく分かっていなかった当時の状況は五里霧中で、問題解決には数年を要することになります。
ただ支台歯形態改善の必要性は、画像2の片側遊離端義歯(67欠損への対応)にもつながり、テレスコープ義歯の発展に大きく寄与することになります。
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しかしその全体像がはっきりしたのは第3画像の1990年.火曜会40周年のプレゼンでした。この時期までに根面アタッチメントは淘汰され、テレスコープ型に移行することははっきりします。」
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ナソロジーの模倣から始まって、すれ違い咬合、プラークコントロール、イニシャルプレパレーション、臼歯部咬合支持、歯周補綴、経過対応などの難問に「孫悟空」のように立ち向かいながらも、Cr-Brと総義歯の間で曖昧な存在だったパーシャル・デンチャーが不動の存在になったのは、「二次固定」という特性に目覚めてからのことだと思います。歯牙と粘膜の共存という難題への解明こそは「経過観察」の輝かしい成果です。

by my-pixy | 2019-01-23 11:06
2019年 01月 22日
義歯の機能と形
「義歯の機能とかたち」はモグラの最重要タグです。昔いろいろ迷って決めましたが、「あとみよそわか」流の日本語では「型と形」と言うべきなようです。近日の解説を読んだり、空手競技の評価項目などを見ると、
両者の日本語の使い方は月とスッポンなことが分かります。
ただ、言い訳を言わせて頂くと、私の言いたかったことは、義歯の姿形をまとめるには、欠損形態からきた外形や装着感と、機能時の動態の二つの面からの考察が不可欠なだけでなく、長期経過に伴う患者と術者の人間関係の変化も無視できないと考えたからです。

 そんな思いをイメージ化して作ったのがこの画像です。真ん中の木彫りのお人形は、ある患者さんから、お孫さんをモデルに彫られたとのことで頂きましたが、ここでは患者さん代表として参加してもらっています。
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by my-pixy | 2019-01-22 11:21
2018年 10月 25日
歯のない幸せ
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f0103459_1011096.jpg今週末は2018年最後の基本ゼミです。その中で中心課題になる一症例です。
60年の自分の臨床を振り返りながらいつも忘れられなかった患者さんです。小児歯科の先生からご紹介を頂いた方でした。不得意ながらお使いの総義歯をベースに新しい総義歯を製作しました。なんとかご満足いただき次の来院は数年後になりました。適合もほぼ良好で新調の必要性も認められなかったので、シリコンのリベース材でリライニングしました。充分ご満足頂き、その後は不定期のチェックだけになりました。

 私が歯科医として歩み出した頃、名医と名が高かった先生はその殆どが総義歯の名人でした。直接の恩師だった河辺清治先生だけでなく、私の父親も若くして総義歯患者でしたし、留学したアメリカでナソロジーが台頭したのも、総義歯のフルバランス製作が初期の目的でした。世界中の各大学でも補綴の中心は総義歯でしたが、歴史の長さの割には実りは無かったようです。

 そんな中で私はCrーBrとの葛藤に数十年を過ごしてきましたが、ペリオ、咬耗に引き回され、最終的には「二次固定」に逃げ込むことになりましたが、あのAAPはインプラント学会に変わり、最近の大学の臨床などを垣間見ると、パーシャル・デンチャーさえままならない混迷は極限に達しているようです。
しかし技工を放棄して補綴はあり得ないのです。10基の原発の廃棄も決まったようで、遅すぎましたが、福島の悲劇は無為には終わらなかったようです。

by my-pixy | 2018-10-25 08:24