タグ:義歯の機能とかたち ( 163 ) タグの人気記事

2016年 03月 29日
スクリーンセーバーはパンドラの箱?
f0103459_982961.jpg 昨日の義歯の背景に使ったホルダーをスクリーンセーバーにかけるとこんな形で次々に展開します。
通常の発表の時は経過を追って年代順に提示しますが、このホルダーにはお一人様多くても3〜4枚に絞っていますから、同じケースが何度も出てくることはありません。ホルダーを分けない限りどのケースがいつ出てくるかはパソコン任せですから意外性があります。シャッフルにするとさらに予想はできなくなります。「義歯の機能とかたち」は土竜のトンネルの最大のタグです。欠損形態の分類、すれ違い咬合など私が追いかけてきた臨床ファイルシリーズの最終章でもあるのです。最後の切り札としてして考えた「KA367」で機能的な要素を考察したあと、実際のかたちに入るには論理からイメージへのジャンプが必要です。この時の最大の拠り所はプロビジョナルレストレーションですが、その前にどんな姿を思い浮かべながらプロビジョナルを進化させれば良いか、イメージの有無が問われるところです。






by my-pixy | 2016-03-29 08:41
2016年 03月 19日
仮着セメントで術後対応
 f0103459_8521874.jpg くも膜下出血後のリハビリが続き観血的な処置は控えている。ホープレスに近い左側3456の補綴物も、定期検診時のセメントのコントロールだけで固定性ブリッジとして使われている。即重のテンポラリブリッジも今回はウオッシュやコーティングなどのメインテナンスをしてきれいになった。最も堅いテンポラリーセメントを使っているがリムーバーで撤去しながら3年半が過ぎた。
 
1980年以来の患者さんでドラマのような出来事が続いたが、現在は4ヶ月ごとの定期検診で安定している。あまり発表したことないケースだが、来週末からの基本ゼミ用に整理を始めたところである。

by my-pixy | 2016-03-19 09:05
2016年 03月 13日
「可撤性の可能性」と可轍部の簡素化
f0103459_16184477.jpg12月28日もくあみ会でのタイトルは「可轍性の可能性」でした。高齢者の歯周病多数歯欠損症例対してパーシャル・デンチャーの適用を再考しようということで 、良く考え抜かれた日本語でしたではありましたが、演者にも参加者にも理解されたとは言えませんでした。
英文であれば Periodontal splinting とPeriodontal Prosthesisの違いということなのですが、日本語になって「連結固定か歯周補綴か」「動揺歯の固定と欠損補綴」となると拡がりがなくなってしまうということだったのでしょう。問題は「可撤性」かけられた思いや理解が千差万別だったことにあると思われました。

 問題点はペリオを中心に研修中の方には、連結固定で目一杯で歯周補綴を考える余裕はなく、処置の最終段階になって五里霧中になってしまうことを、どうすれば突破できるかということだとと思われました。私自身もさんざん苦しんだのは、全顎的な補綴処置は補綴の中でも最も難しいことで、その解決には多くの知識と長い経験とを必要とすることでした。補綴的な問題だけでも少なくとも10年を要するでしょうから2足の草鞋で解決することとは思われません。われわれの医院でも患者さんの高齢化に伴い、従来通りの対応は困難になりつつあります。

 臨床歯科を語る会などでもよくお話ししていることですが、高齢の患者さんでは症例の持続期間はどうしても短くなります。メインテナンスも若いときのようには行かなくなります。そうした状況に対応するには、長期的に変更しない部分と、小刻みな修正が必要な事柄を区分して対応する以外にないと思います。
  オーソドックスな技工ステップで10年以上の持続ができなくても、問題がおきたらすぐに対処できるレジンのオーバーデンチャーで、小刻みな対処を積み重ねた1988年の症例です。

by my-pixy | 2016-03-13 10:03
2016年 01月 19日
ダメもとインプラントがなくなって
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f0103459_11141526.jpg昨年でケースプレはお終いと宣言しましたが、もくあみ会にもあまり出番はなさそうなので、火曜会新年会の花火代わりにアップしました。


先日のパーシャルデンチャー新時代追補のオマケのような話です。ただ30年を超す長期経過で、初診時には経済的条件からレジン外冠多用するなど苦しい対応をくり返し、ようやく68才まで持ち込んでほっとしているところです、テレスコープはパラ、シングラムレストはコンポジットなど緊縮財政で通してきましたが、唯一の無駄は左上3のインプラントでした。1年も働かずヤッパリ・・・!の一言でロストになりましたがこの無駄は何かになったようです。
 これで踏ん切りがつき、これまで以上に☆印周辺の上顎義歯床の適合により一層注意するようになりました。フィットチェッカーの硬化遅延剤の使い方にも気をつかっていますが、最終の状態にはかなり満足しています。(上顎臼歯部の顎堤がそれなりの圧負担をしているらしいからです。)

一番下の画像の☆印で左右のオクルーザル・サポートが、左側の犬歯を欠きながら均衡がとれているのが分かります。ご本人の義歯の使い方も熟達の域に入られたようです。上下それぞれ義歯の取り扱いの違いなどもさすが大ベテランで、いつかはシングルデンチャーとしてもまだまだ先になりそうです。
 
戦友になったような入れ歯談義はリコールの楽しみです。
この方40年間点描のカレンダーを作り続けていらっしゃいますから、今度はの点描マップもできそうです。義歯動態のビデオは撮りませんが。

by my-pixy | 2016-01-19 12:22
2015年 12月 25日
症例分析からデンチャーイメージへ
f0103459_12164153.jpg 一時、頓挫していましたが、気を持ち直してケースの差し替えなどもすませました。欠損歯列マンダラでもやもやしたイメージだったものが、実用性に向けて一歩踏み出せたと思っています。 KA367活用後の具体的指針になることを期待しています。もくあみに向けてテストフライトは3日後です。

前のものと大して変わっていないようですが1日かけていますから微妙にあちこち変わっています。
ただマイナーチェンジで直しきれない画像や文言もあちこちです。年末の大改造は必至です。

by my-pixy | 2015-12-25 15:11
2015年 12月 24日
Merry Xmas
f0103459_1158221.jpg ぐちゃぐちゃしていて何のことやらと思われるかもしれません。横に並べた欠損4段階のプレートは1987年の臨床ファイル2以来のものです。当時、かき集めたパーシャルデンチャーの100症例を見やすくするために考えました。まだEihnerの分類から抜けだし切れてはいませんでした。1行目のタイトルは正面玄関に表札ですが、イェロー文字(ブリッジとの選択、欠損の補綴、咬合の回復、犬歯の保全)などは木戸口につけるようなネームプレートでした。3行目は2000年以降になって気がついたEichnerのグループとの相関性でした。 その下の表題、片側遊離端、ブリッジタイプなどは、全く別な動機で義歯の形だけからから仕分けしたものでしたが、今回並べてみて上段との類似性が見えてきました。これぞ「機能と形だ!」と気をよくしていますが、もともと生まれ育ちは違いますからまだまだです。

by my-pixy | 2015-12-24 13:45
2015年 12月 23日
片顎3分割からオーバーデンチャーへ
f0103459_11525854.jpg1970年ペリオに苦しみながら、緩圧全盛時代に逆らってEichnerのアトラスの見よう見まねで可撤ブリッジに踏みだしました。複雑な装置には頼らず、術後の欠損額堤との対話の中で多くのことを学んで「義歯の機能と形」は一歩ずつ前進してきました。
平和な時代に恵まれて、あれほど猛威を振るっていたカリエスもペリオもいつしか収まり、方向性は少しずつ見えてきました。そのすべてはともに年を重ねてきた患者さんのお陰ですが、40才にしてブッリッジからパーシャルデンチャーへ軸足を移してきたことも、両者にとって良かった思っています。そして今もトンネルの先に見える景色を楽しみにブログを書いています。

 もちろん多くの人が無歯顎を経験するわけではありません。しかし咬合支持の低下、すれ違いなど、悪いコースに押し流されていった場合、その時々にどんな義歯の形態をイメージしつつ対応すべきかのまとめです。全体的にはブリッジに寄り添い少数歯欠損の時はコネクターや大きな床に依存せず図のような片側処理で頑張ります。しかし多数歯欠損になればコネクターの活用が避けられなくなります。

 次の曲がり角はすれ違い寸前など咬頭嵌合位が危機に瀕した時で、歯牙負担だった補綴物を義歯床依存に切り替えねばならない時です。患者さんにとっても最も辛いときで、審美性を含め固定性への執着との戦いになりますが、この段階ではもう一つのメジャーチェンジが避けられなくなります。
 支台歯、補綴歯すべての咬合面を義歯側に移すことです。支台歯部分だけを先に補綴し、残りを別途パーシャルデンチャーで補綴する2分化は通用しなくなるからです。製作時の技工的にも咬合採得などが困難ですし追加処置もむずかしくなるからです。コーノスが使われている多くのケースで、それが無難に行っているのは咬合力が弱い場合だけです。それ以外は支台歯と補綴歯の段差拡大などで再製や困難な修理を強いられています。残った残存歯はこれまで通りの内外冠で可撤部を安定させることはできます。しかし変化のつけとして生じてくる咬合の変化は、義歯の人工歯に逃がすオーバーデンチャー型への転換が必要なのです。人工歯の咬合調整量は大きくなっても義歯全体の動揺は極力抑えるべきです。それが顎堤の変化量のバロメータだからです。咬合崩壊症例などを含め、この段階では頼るべきは欠損顎堤で少数の残存歯は感覚的には役立ってもSuportの主役ではないのです。

by my-pixy | 2015-12-23 16:11
2015年 12月 18日
歯の絵が描けない歯科医
f0103459_8473688.jpg 幼稚園の頃には図画の時間に表彰されたりしたこともありました。しかし小学校に通う間にそんなことは二度と無くなりました。きっと軍国教育がそうした芽を摘んでしまったのでしょう。
大人になってからも旅先でスケッチができる人がどんなに羨ましかったか分かりません。しかしトライと失望をくり返す中に夢は消え、写真への傾斜を強めて行きました。スライドでプレゼンをするようになってからも、タイトルや説明にイラストは必要でした。出版社の人たちから紹介してもらったりもしましたが所詮他人頼みで、思いやイメージはあってもそれを絵に描けないジレンマは続きます。イラストレータというソフトを使っても自由な曲線を描けないところでストップしPhotoshopにのめり込むだけでした。
 ある歯科大学の技工部の先生に「補綴医局員が義歯の設計だといって、作業模型に鉛筆で落書きをしていくので困る。」といわれたことがありました。ひどく耳の痛い一言でずっと忘れられませんでした。今も金属床の外形を描こうとすると線は二重三重になってしまいます。鋳造冠のワックスアップやジャケットクラウンの陶材築盛は歯科医入門の第一歩だったのに線を描く才能は蘇りませんでした。昨日のクリスマスプレゼントもそうした悲哀の蓄積ですが、絵の描けない歯科医がCADで「変身」できるとは思えません。

by my-pixy | 2015-12-18 08:16
2015年 12月 16日
テレスコープに生きる
f0103459_11132482.jpg今朝、ブログのレポートを見ると2006年のSBRがトップに踊り出しています。好きな画像ですがオリジナリティにかけるので作ったのがこちらです。近年は禁煙!禁煙!とうるさいので、出番が少なくなっていますが本人は今も変わりなしです。柱を入れ替えたのが右ですが面白みには欠けます。禁煙するとこうなるのです。
もう一つさまざまなパーシャルデンチャーを並べた画像も、再三臨床ファイルに掲載しましたが、ブリッジ、バー、プレート3つのタイプの何れを見ても支台装置はテレスコープばかり。時に登城するのはシングラムレストと線鉤、自称テレスプだけで、もう何十年もテレスコープに生きてきたのです。もっと早くにテレスコープ・デンティスト宣言をすべきでした。私に楯突くなら、双歯鉤、間接維持措置、アイバーなどといえば良いのです。
1.エーカース鉤のアームの太さについては詳細な記載がありましたが、レストの厚みなどについてはさっぱりです。維持装置だから引っかける維持力は大切だが、支持なんか大したことではないということでしょう。しかし エーカース鉤で壊れるのは咬耗によるレストの消失がNo1です。
2.テレスコープにして支台装置を強化すると外冠からのマイナーコネクターが破折します。クラスプをまねて脚を作っただけですから当然です。少々強化してもダメで二重構造(?)にします。
3.今度は脚周辺のレジンが割れます。欠損第1歯目をブリッジのポンティックのようにしてそこから脚を伸ばし一件落着ですが、67欠損なら2歯を金属咬合面にして粘膜面はメタルレスにした方が、強度も稼げレジンの破折もなくなります。
4.こんな対策がとれず咬めば頬側の2腕が開いてしまう双歯鉤なんて・・・・

by my-pixy | 2015-12-16 08:36
2015年 11月 30日
抜歯の効用?
f0103459_1626643.jpg 暗い日々が続く中 この10年ほどでこれほど嬉しかったことはありません。当院としては珍しい54才の女性ですが、はちゃめちゃな性格でずぼらこの上なしなのですが、一族の末娘で何故か憎めない奴です。昨日も家族の前で「私はお母さんの1日前に死にたい」とかいってひんしゅくをかったそうです。大酒飲みで今回来院時の電話も1回目は「大事な入れ歯を無くした!。」続いて「やっと出てきた。!」です。
 1年半ほど前、左下の6を抜歯したのでその手前の5番が気になっていました。ところがところがどこからか骨を拾ってきたようです。衛生士ともども半信半疑で2014年のパントモはあるのに再撮影をしました。
 頑張っている水平智歯など話はまだまだありますから、お呼び頂ければ即日参上します。本人も声をかければ喜んで付いてくるかもしれません。

by my-pixy | 2015-11-30 16:50